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顔のたるみの原因は?
「外的要因」「内的要因」によって引き起こされる
年齢を重ねると気になってくるのが顔のたるみ。その顔のたるみを引き起こす原因は、大きく外的要因と内的要因に分けて考えられます。
外的要因
外的要因としては乾燥や紫外線、ストレスなどが挙げられます。
- 紫外線(UVA)
紫外線は、波長の長さによってUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線B波)、UVC(紫外線C波)に分類されます。そのうちのUVAは最も波長が長く、雲やガラスを通過するほど。そのUVAが真皮に達すると、真皮内のコラーゲンやコラーゲンを結びつける働きをする弾力線維エラスチンにダメージを与えてしまい、肌の弾力が失われます。 - 乾燥
気温や湿度の低下、紫外線などで肌が乾燥した状態になると、肌表面の抵抗力や保湿力が低下。それにより新陳代謝が乱れてしまい、肌のハリが失われてしまいます。乾燥を放置しておくとしわの原因にも。十分な保湿が必要です。 - ストレス
強いストレスを感じてしまうとストレスホルモンが分泌され、免疫機能の低下や血管の収縮などが起きてしまいます。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能も低下。ストレス状態が長く続いてしまうと、肌の機能の低下によりたるみや肌荒れの症状につながります。
内的要因
内的要因としては活性酸素の影響が挙げられます。
- 活性酸素
もともと活性酸素は体内に入り込んだウイルスや細菌などを退治する役割を持っています。ところが量が増えすぎると細胞にダメージを与えてしまうことも。細胞をさびさせる働きをもつ活性酸素が、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生成する線維芽細胞にダメージを与え、細胞を老化させてしまいます。
たるみの原因になる悪い生活習慣をチェック
外的要因や内的要因以外にも、普段の生活習慣からたるみを引き起こしている場合も。ここでは、たるみの原因となる生活習慣について説明します。
- 喫煙
タバコに含まれているニコチンは、血管を収縮して血行を阻害する働きがあります。それによって皮膚に酸素や栄養がうまく運ばれなくなり、皮膚の働きが低下してしまうのです。
喫煙は体内に活性酸素を発生させることにもつながります。
また、一服で体内から20~100mgのビタミンCが失われるとされており、破壊されることでコラーゲンが不足して肌の老化が進み、たるみやしわを引き起こしやすくなります。 - 睡眠不足
睡眠が不足してしまうと、寝ている間に行なわれる肌の新陳代謝がスムーズに行なわれなくなります。
その結果、酸素や栄養、老廃物などの交換が滞ってしまい、たるみを引き起こします。 - 栄養不足
偏った食事で栄養バランスが崩れることで、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど肌に必要な栄養素が足りなくなり、肌の新陳代謝が滞ってしまいます。
また、皮膚の皮膚機能が維持できなくなり、肌の衰えを招きます。 - ポニーテール
頭頂部で髪を結ぶことで皮膚が引っ張られ、たるみが改善されたように見えるポニーテール。しかし、頻繁にきつく結ぶことで顔の皮膚が引っ張られて伸びた状態が続き、皮膚が伸びたまま戻らなくなってたるみが進行してしまいます。
顔のたるみの解消方法
顔のたるみを改善するためには、解消方法をきちんと把握しておくことが大切です。
ここでは、自分でできるマッサージからクリニックで受けられるたるみ治療まで、4種類の方法を紹介します。
- マッサージ
老廃物や脂肪を運ぶ働きがあるリンパの流れが悪くなってしまうとたるみの原因に。肌を傷つけないようマッサージクリームなどを使用して、顔や首のリンパマッサージを行なうのが効果的です。
そのほかにも、頭皮のたるみで顔全体がたるんで見える場合があるので、入浴時に指の腹でマッサージしたり、マッサージブラシを使って洗髪したりするのもよいでしょう。 - エクササイズ
表情筋を鍛えるエクササイズを行なうのもたるみに効果的。口をすぼめたり大きく広げたりする運動や、お箸をくわえて口角を上げるエクササイズは口元や頬の筋肉を鍛えるのにおすすめです。
また、眉毛を上げた状態でまぶたを閉じる運動は、目元の筋肉を鍛えることができますよ。 - 美顔器
顔のリフトアップに効果的な美顔器はさまざまありますが、そのなかでも超音波美顔器は振動で汚れを除去しつつ、マッサージ効果も期待できます。
肌の奥まで届きやすい超音波の振動でリンパや血流の流れが良くなり、新陳代謝が活発になって老廃物がスムーズに排出。肌の温度も上がり代謝が良くなることで、顔に余分な脂肪がつきにくくなります。 - 美容外科
たるみ予防や初期のたるみを解消するのにマッサージやエクササイズは効果的ですが、根本的にたるみを改善したいなら美容外科での治療をおすすめします。
しかし、美容外科でのたるみ治療となると「切開したくない」「なんだか怖い…」「費用が高いのでは?」などの理由から躊躇してしまう人も。近年ではレーザーや高周波治療、ヒアルロン酸注射など、メスを使用せずにたるみを解消する治療も増えています。
無料カウンセリングを行なっているクリニックも多いので、治療に関する疑問や費用に関する相談なども行なったうえで治療を受けるとよいでしょう。