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クマと目の下のたるみの関係性とは?
目の下のたるみが原因でできるクマを「黒クマ」といいます。一体どのようにしてたるみが黒クマになるのでしょうか。こちらではほかのクマとの違いや、クマを予防するトレーニング方法もまとめています。ぜひ参考にしてください。
黒クマは目の下のたるみでできる
目の下のたるみが原因でできるクマは「黒クマ」と呼ばれており、目の下の脂肪や頬の皮下脂肪が年齢とともに下がることでできるといわれています。
黒クマの原因は2つです。
眼球を支えるじん帯の衰え
目の下には眼球を支えているじん帯があり、年齢とともに支える力が弱まっていきます。徐々に下がり始めた眼球がじん帯の下にある皮下脂肪を押し出してしまうため、目の下に膨らみができ、影になってしまうのです。
頬の皮下脂肪がたるんでできるへこみ
頬の皮下脂肪がたるんでくると、もともと皮下脂肪のあった場所がへこんで影ができてしまいます。
どちらか一方の原因で黒クマができることもありますが、両方の原因でできることもあるようです。骨格や遺伝によってできやすい方もいます。
バセドウ病が原因で目の下が膨らむ場合も
甲状腺機能亢進症とも呼ばれるバセドウ病が原因で黒クマができる場合があります。バセドウ病の方の特徴的な症状が眼球突出です。目の周りの筋肉が炎症を起こすことで眼球が少しだけ前に出る状態になります。症状が落ち着いても眼球突出が続く場合もある厄介な症状です。眼球突出の症状は目の下のふくらみが出てくるときに似ています。[1]
黒クマができやすい人は?
黒クマは加齢によってできることがほとんどですが、顔の骨格や病気によって起こることもあるので、年齢に関係なく出る可能性があるといってよいでしょう。
黒クマの解消方法
皮膚のたるみが原因なので簡単には解消できませんが、目の周りの筋肉を鍛えることでクマを改善することができます。
本格的にクマを解消したい場合は美容医療がおすすめです。黒クマの原因であるたるみがどこからきているものなのかを判断し、適切な治療を行ってくれます。治療は目の下の脂肪を取り除く脱脂術や、くぼみ部分にヒアルロン酸を注入する方法がメインです。
クマの種類
クマは黒クマだけではありません。こちらではほかのクマを3つご紹介いたします。
青クマ
目の下の皮膚を引っ張ったときに青みを帯びたりクマが薄くなるのが特徴です。目の周りになる毛細血管が滞って老廃物が排泄されなくなったため、毛細血管が透けて青っぽい色になってしまいます。目の疲れやホルモンバランスの乱れなどが原因でできやすくなるクマです。目の疲れをとると改善できます。
茶クマ
紫外線を浴びたことによってできたメラニン色素の沈着が原因でできるクマです。目の擦りすぎで一時的にメラニン色素が沈着してできることもあります。目の下の皮膚を引っ張っても、顔の角度を変えても消えません。
茶クマができないようにするには、紫外線を浴びないことと、不必要に目の周りをこすらないことです。できてしまった茶クマは、肌の新陳代謝を活発にして肌を生まれ変わらせることで薄くすることができます。美白化粧品を使ってみるのも良いでしょう。
赤クマ
クマの種類で主流だった黒クマ・青クマ・茶クマに次いで最近登場してきたのが赤クマです。 赤クマができる原因は2つあり、1つ目は静脈と動脈のうっ血。2つ目が目の下にある眼窩脂肪(がんかしぼう)と眼輪筋の突出で、どちらも皮膚の内側から赤く透けて見えます。
クマができる原因は青クマとほとんど同じで、目を休ませることが一番です。しかし、眼窩脂肪が突出することでできた場合は、目を休ませるだけでは改善できません。眼窩脂肪や眼輪筋をもとの場所に戻さなければならないので、美容医療が必要になります。
できるクマの原因によって対策が異なってきます。目の下のクマがどれに当てはまるのかを確認して、適切な対策を取れるようにしましょう。
眼輪筋トレーニングでたるみ予防
毎日のトレーニングで眼輪筋を鍛えて、クマと目の下のたるみを予防しましょう。予防に効果的な3つのトレーニングをご紹介します。
眼輪筋全体を鍛えるトレーニング
- 目を閉じる
- ギューッと目に力を入れながら閉じていき、閉じ切ったところで5秒間キープ
- 目の力を徐々に抜いていく
- 眉を一緒に上げることを意識しながら目をパッと開いて5秒間キープ
- ゆっくりともとの自然な状態に戻す
上まぶたのトレーニング
- 口を「お」の形にしたまま鼻の下を伸ばす
- 鼻の下を伸ばした状態で目線を上に向け、目の下を伸ばしていく
- まぶしいときの表情になるように下まぶたを引き上げて5秒間キープ
- ゆっくりと元に戻す
下まぶたのトレーニング
- 人差し指を眉の上で固定する
- その状態で眉を上げる。指は眉を押さえて動かさない
- 上まぶたが伸びて来たところで5秒間キープ
- ゆっくりと元に戻す
トレーニングは1日5セットが目安です。眼輪筋が鍛えられ、目の周りがすっきりしてきますよ。ぜひやってみてください。
参考文献
[1]日本小児内分泌学会” バセドウ病(Graves病)”日本小児内分泌学会サイト
http://jspe.umin.jp/public/basedow.html