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顔のたるみが逆立ちで改善されるってホント?
逆立ちが効果的な理由
東洋医学では「皮膚は内臓の鏡」といわれています。内臓に異常があると皮膚の色やツヤなどに変化が出やすいからです。もし、胃腸の不調によって顔のたるみが引き起こされているならば、顔の筋力を鍛えても改善まではほど遠いでしょう。内臓の状態が良くないことによる「顔のたるみ」の解消には、胃腸のコンディションを整えて内臓を元の位置に戻してあげることが大切です。
内臓の位置の不具合が起こる原因は、腸の筋力低下や姿勢の悪さによるもの。このような不具合を改善するのに最適なのが「逆立ち」なのです。逆立ちを行うことにより、下方向に垂れていた内臓を引力の作用で元の位置に戻すことができます。また、頭部が心臓よりも下にくるため、血液の流れをスムーズにすることも可能です。頭皮や頭部の毛細血管に酸素が供給されやすくなるので、全身に必要な栄養素を運べるようになります。
逆立ちには内臓を元の位置に戻して、血液の循環を良くする作用があるのです。この作用により内臓の具合が良くなってお肌の調子も上がるため、顔のたるみの解消に役立ちます。
逆立ちのやり方
逆立ちのやり方として、2本の腕を使ったいわゆる「普通の逆立ち」を行います。しかし、普段ヨガなどで慣れていない方が取り組むには難しいでしょう。
その場合、3点倒立や首と背中で支える逆立ちをしても、同様の効果を得ることができます。成功するコツは、自分ができる逆立ち方法をすること。無理をせず、ケガをしないように気をつけながら行ってください。
どうしても逆立ちが苦手な方におすすめなのが、「肩立ちのポーズ」と呼ばれるもっとも簡単な方法です。仰向けの姿勢から両腕を体に沿わせ、手のひらを地面につけます。そして、息を吸いこみながら両脚を垂直にゆっくり持ちあげましょう。次に、息を吐きながら腰とお尻を床から持ち上げて、手のひらで腰の部分を支えます。足先を天井へまっすぐ伸ばし、2~3呼吸の間ストップです。体の硬い方はバランスボールを使って、頭部が心臓より下の位置にくる体勢を取ると良いでしょう。逆立ちよりも少し効果は劣りますが、血行促進効果は十分にあります。
逆立ちにかける時間は1日5分ほどを見ておくといいでしょう。1回の逆立ちに5分間かけるのではなく、数回に分けて行うのがポイントです。
目の下のたるみにも効果的
目の下のたるみを解消するメカニズム
人の顔は心臓よりも上の位置にあり、顔に血流に乗った酸素や栄養素が届きにくくなっていて、老廃物も溜まりやすくなっています。老廃物が滞った肌は筋力が衰え、目の下のたるみにつながるのです。しかし、逆立ちをすることで普段は届きにくい顔の筋肉や毛細血管、頭皮に酸素や栄養素が行き渡らせることができます。重力により下がった内臓を元の位置に戻してくれる効果も。腸が適度に刺激されて、動きを活発にすることも可能です。腸と目の下のたるみは無関係に思われますが、腸が活性化すると美容の大敵である便秘も解消されて、体の血流が良くなります。
逆立ちをすることで顔に栄養素が届くようになり、老廃物も排出されるので、目の下のたるみも改善されるのです。
目の下のたるみに効果的な逆立ちの仕方
目の下のたるみを解消する逆立ちは、食後を避けて朝と夜の2回くらいを目安に行うといいでしょう。1日に5分ぐらいできていれば十分といえます。はじめは1回につき10秒ほど逆立ち姿勢をキープすることから始めてください。
逆立ちが難しい方でも、体を逆さにすることに意味があるので、三角立ちや肩で立つのもOK。逆立ちで首や腕などを痛めないよう、気をつけて行うことが大切です。長くやりすぎるのは逆効果になるので、適度に行うことを意識するようにしましょう。