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たるみを目立たなくするにはどんな方法がある?
切るリフトアップ手術
顔のたるみを解消するために行う「切るリフトアップ手術」は、髪の生え際の皮膚を切除して上後方に皮膚を引き上げ、縫合する施術です。フェイスリフトは一般的に顔全体に対して行う手術のため、頬から口元にかけての部分に行う手術をミニリフトと呼ぶこともあります。
現在よく行われている顔のリフトアップ手術は、皮膚を剥離・切除・縫縮する方法とSMAS法の2種類。皮膚を剥離・切除・縫縮する方法では術後にたるみがなくなったように見えますが、早期に再びたるみが現れるため問題視されていました。そこで開発されたのがSMAS法です。皮下組織のすぐ下層にあるSMAS筋膜は伸縮性が少なく、皮膚と同時に引き上げることで、たるみ戻りの少ない手術が行えます。顔全体のフェイスリフトよりも傷口が小さくて済み、目立たず髪の毛で隠せるため、誰にも気づかれることなく若返ることができると人気です。
手術にかかる費用は、クリニックごとに大きく異なります。皮膚だけを処置するのか、それともSMAS筋膜まで引き上げるのかなどでも変わってくるので、施術内容と費用はあらかじめ確認しておくようにしましょう。
SMAS法を用いたミニリフトの手術時間は1時間ほど。SMAS法での手術を行ったときの入浴や洗髪、洗顔は当日から可能です。
注射系や照射系の治療
注射系の治療法
たるんだ部分を引き上げると同時に、くぼみ・しぼみのある部分に行うヒアルロン酸注入や、脂肪を除去する脂肪溶解注射などがあります。ただ、これらの治療は見た目の若返りを第一の目的にしているため、たるんだ組織を引き上げる効果はありません。ほうれい線にヒアルロン酸を注入しても根本的な解決にならず、溝が盛り上がってしまうだけでかえって不自然になることが多いのです。
照射系の治療法
照射系治療にはサーマクールと呼ばれる高周波治療や、ウルセラのような超音波治療などがあります。どちらも有名で高額な施術法です。肌質の改善など様々な効果が実感できると言われていますが、たるみ治療としての施術直後の効果はマイルド。効果を実感できる平均的な持続期間も比較的短めです。
レーザーによる照射系の治療法として特に注目したいのが、フラクセルと呼ばれるフラクショナルレーザー。リピーターが多く、施術を受けてから「化粧のノリがよくなる」などの感想も多数あります。ただ、表皮のハリが失われることで起こる、たるみ毛穴や肌質の改善には一定の効果が見られますが、たるみ治療という名称に見合う改善ができているのかには議論の余地があるようです。
その他の治療法
化粧品によるリフトアップ
真皮層にあるコラーゲンの減少や加齢による衰えなどでたるみが発生した場合、化粧品で改善することは難しいと言えます。ですが、たるみを予防するための紫外線対策と保湿には、化粧品によるケアが最適です。
紫外線は、真皮層のコラーゲンに大きなダメージを与えるもの。紫外線から肌を守るために、SPFやPAの数値を見て日焼け止めを選びましょう。また、保湿化粧品が入浴や洗顔で一時的に低下する肌のバリア機能を補ってくれるため、たるみ予防には欠かせません。保湿化粧品には、細胞間脂質の主成分であるセラミドを含んだものを選ぶのがおすすめです。
美容グッズ・美顔グッズ
美顔ローラーや超音波美顔器、イオン導入美顔器などの美容・美顔グッズは、家庭で気軽に使える点に人気があります。なかには、機器の出力を抑えることで医療知識がなくても簡単に扱える美顔器も。どのグッズも化粧品の効果を高めて肌のターンオーバーを正常化に導いてくれるので、たるみ予防の効果を期待できます。しかし、たるみの改善に直結するわけではありません。自己判断で美容グッズや美顔器を使用すると、肌をこすり過ぎて逆にたるみを引き起こす場合や、ニキビなどの炎症を悪化させてしまう恐れもあります。商品の説明書などをしっかり確認してから使用しましょう。